年下のセンセイ

4344028783年下のセンセイ
中村 航
幻冬舎 2016-01-27

by G-Tools

みのり28歳。恋は3年していない。美味しい料理があって、気が置けない友達がいて、わたしの生活はどうにか回っている。そんなとき、通い始めた生け花教室で、8歳年下の透と出会い…。でも、この気持ちは封印しなければいけない。


題名がこんなのだから、教師物なのかと思ったが、本当の先生ではなかった。前カレに振られてから3年間、恋をしていないアラサー女子が、生け花教室の爺さん先生を手伝っている孫とフラグ立てる話だった。

中村航だからいつも通り、ストレスを感じずに読める胸キュン系の小説ではあるけれども、歳の差設定があざとくて嫌だなぁ。最近、高年齢負け犬女子が増えたからか、TVドラマでも、アラサー、アラフォー女子を好きになってくれる、とても都合の良いイケメンが出て来る話が増えているじゃないか。本書も負け犬女子に人気の出そうな作品ではあるけれども、個人的には「うわー、ないわー!」としか思えない。

20歳のイケメンは、小さい頃から生け花を習って育ち、今では生け花教室を手伝っているので、本当の先生ではないけれども、センセイと呼ばれている。名古屋にある大きな予備校に契約社員として働いているアラサー女子のみのりは、後輩に誘われて、生け花教室に通い始めたのだが、徐々に透センセイが気になり始める。

過去の恋が失敗に終わっている事と、相手との年齢差を考えると、そこから先へ進む事が出来ずにいたが、なんと、相手のほうも、みのりが好きになるというミラクル展開に! しかし、春になれば透は東京の大学へ進学して、名古屋からいなくなってしまうので、一夜限りの恋として封印する事に。

本当は両想いなのに、みのりに拒絶されてしまった透は、上京してからも悩み続ける事になるが、諦める事が出来ず、アプローチを続ける。こういう所は男前だよね。最近は草食男子化が進み過ぎて、イケメンでも打たれ弱いからな。一度断っただけで、フラグが折れてBAD ENDになると思う。

臆病になっていたみのりは、センセイが公園で行った渾身の生け花パフォーマンスに心打たれ、“愚か者のフットワーク”をやめてフラグを掴み取る事に。

こういうご都合主義な話、アラサー女子は好きだろ? 中には年上好きな男もいるけど、基本的に男が女に求めるモノは、美しさ、若さ、処女性の3種類だからな。

少なくとも、この主人公には内面も含めた美しさが備わっているようであるが、そこら辺に転がっている普通の負け犬女子には、年下イケメンとフラグが立ったりしないからな。有り得ないとは言わないけど、そこら辺に転がっている喪男なおっさんが、JKに拾われるくらいには低確率だと思う。

性格の悪いクズ人間も出て来ないし、ピュアな感じでストーリーも良かったのだが、フォースの暗黒面に堕ちた私にとって、これを素直に楽しむには、すでに魂が穢れすぎていた\(^o^)/


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する