アキバタリアン

4063910296アキバタリアン(1) (マガジンエッジKC)
TATSUBON 稲船 敬二
講談社 2016-08-17

by G-Tools

4063910539アキバタリアン(2)<完> (マガジンエッジKC)
TATSUBON 稲船 敬二
講談社 2017-01-17

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秋葉原で行われていたゲームイベントの最中、ゾンビパニックが発生! 半年後、日本は荒廃し世界に見捨てられた。そんな中、秋葉原で生き残るオタク達がいた。ゲームオタクのコーヘイ、アイドルオタクのタケちゃん、ミリタリーオタクのスギタ。3人はお宝の山が眠る雑居ビルに住み、好きなモノに囲まれる生活を謳歌していた。しかしある日、逃げ惑うアイドルを目撃し、助けに向かったことから思わぬサバイバルをすることに……。


全2巻完結。

ゾンビ物だから釣られてしまったのだが、主人公達がヲタクだから、ヌルすぎて微妙である。状況はちっともヌルくないのだが、登場人物の側に全く危機感が無く、ゲーム感覚で生き延びている。

アキハバラからパニックが広がったため、主人公達同様、何かのイベントだと思い込んだ愚かな人々が食われまくって、アッと言う間にゾンビが日本に蔓延してしまう。米軍も撤退し、日本は世界から見捨てられたようだが、主人公達はアキバに籠城してゲームなどを楽しんでいる。

政府が崩壊して死の国になっているのに、普通に電気などのインフラが生きているのが謎すぎる。普通は、武器や食料確保に奔走したり、その過程で仲間が死んだりするのだが、こいつらは無敵モードにでもなっているのか、そのまま日常生活を営んでいる。ゾンビ物にしても、あまりにもリアリティが無さすぎて、とてもツマラナイ。

自分達の家族がどうなっているか、心配したりはしないのだろうか。でも、何故かインフラが生きているという事は、電話をかけて「もしもし。俺だけど、アキハバラに来たらゾンビだらけで帰れなくなった」「あっそう。うちは全員無事だから、戻れないのならそこで暮らしなさい」などと会話している可能性もあるのか。

ミリタリー・オタクは普通に戦力になるし、ゲーム・オタクも状況分析が冴えているけど、アイドル・オタクは微妙である。こいつがいたから、生き残りのアイドルを助けてヒロイン獲得となると思えば、戦力外でも許されるかな。

1巻はヌルい感じなのだが、2巻になると武装集団がアキハバラに乗り込んで来て、暴れ始める。政府が崩壊すると、こういう頭のおかしい奴が出て来て、某世紀末みたいな世界になってしまうのがデフォルトなのだろうか。ボスがジョジョの敵を劣化させた感じの容姿で、見ているだけで腹が立つのだが(笑)。

生きている人間を見つけると、女は玩具に、男は使い捨てにするような奴らで、好き放題しているのだが、アイドルが拉致されてしまったから、オタク達はテロリスト並の武装集団と戦わなくてはいけなくなってしまう。

バイオハザードに関しては何も解決しないまま、武装集団の親玉がラスボスとなり、人間同士が戦って終わってしまった。相手は米軍基地から回収したらしき、本物の重火器で武装しているのに、オタクのほうが勝つなんて! ニコニコ動画みたいなサイトで他のオタクに助けを求めて、ご都合主義で戦うのだが、普通はこんなに上手く敵を倒せたりしないだろう。

なにこれ、ゾンビとアキハバラとオタクを安易に混ぜ合わせただけの残念なマンガにしかなっていないじゃないか。ゾンビ物への期待値をゾンビで表現した場合、あの名作『ウォーキング・デッド』が100万ゾンビだとして、これは1ゾンビくらい。ゾンビ好きには絶対にお勧め出来ない。ゾンビ好きじゃない人には、もっとお勧め出来ないが。


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