冥の水底

4062191431冥の水底
朱川 湊人
講談社 2014-10-29

by G-Tools

医者である市原玲人は、友人の平松光恵に、首から上だけが狼のいわゆる「狼男」の死体写真を見せられる。彼女はその写真と大切な取材手帳を市原に託し、忽然と姿を消した。時は20年遡る。阿巳雄山の奥に、特殊能力を持つ「マガチ」とよばれる人々が暮らしていた。マガチの青年シズクは、初恋の少女を忘れられず、彼女を追って東京で暮らし始めるが……。一途な純粋さが胸を抉る、一気読み必至の、純愛ホラー巨編。


主人公の市原玲人は、古くからの友人である平松光恵に狼男の死体写真を見せられる。光恵と会った直後に彼女が行方不明となったため、市原は殺人事件の容疑者として警察に追われる事となる。

時系列を遡り、マガチと呼ばれる特殊能力を持つ者として生まれた青年が、好きになった女性を追って上京するパートが交互に入ってくる。過去部分は、マガチの青年シズクが書いた手紙という形になっている。

市原が平松の行方を探し始めると、殺人事件が発生し、無能な警察が自分を容疑者だと思って追いかけてくるようになる。最初は狼男の写真を偽物だと信じていなかった市原だが、やがてマガチから警告を受け、直後に血の繋がらない息子まで行方不明となり、引くに引けなくなってしまう。

息子を取り戻すため、今まで7人も殺して来た恐ろしいマガチと対峙しなければならなくなった市原だったが、やがてシズクの悲しい人生を知る事となる。切ない系ホラーになっているので、異形に生まれてしまった者が出て来るのだが、恐くはない。


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