攻殻機動隊 ゴースト・イン・ザ・シェル コミックトリビュート

4063931846攻殻機動隊 ゴースト・イン・ザ・シェル コミックトリビュート (KCデラックス ヤングマガジン)
平本 アキラ 衣谷 遊 Boichi 井上 智徳 山本 マサユキ 今井 ユウ 小池 ノクト 多田乃 伸明 士郎 正宗
講談社 2017-03-28

by G-Tools

ハリウッド実写映画化を機に豪華作家陣が集結! 影響を受けた『攻殻機動隊』のキャラクターと世界観を愛と敬意を持って描きおろす公式トリビュート!! 参加漫画家は、衣谷遊、Boichi、井上智徳、山本マサユキ、今井ユウ、多田乃伸明、小池ノクト、大山タクミ、トニーたけざき、平本アキラ(ポスター)。


衣谷遊「A Day In The Life」は、マガラ・セガル国境付近で“テロリスト”と戦う話。無能な上層部が間違った情報で立案した作戦なので、敵の数が思ったより多く、背後から敵の援軍も迫るという、危機的な状況から始まる。軍曹は撤退したがるが、民間軍事会社経由で雇われているサイトーは、前進を主張。敵スナイパーを倒せば活路が開けるという。同じ戦場に草薙素子もいて、電脳空間でやり取りする。サイトーが見えない敵は、草薙素子の目で見るのだが、神業といえる連携プレイが凄い。

Boichi「攻殻機動隊 INFLUENTIA PERSON in SHADOW」は、総理をハッキングして操る“黒幕のゴースト”を発見する話。敵はマンドラという新興宗教の教祖で、総理の電脳に侵入し、偽の記憶を植え付けて愛人となった。快楽の絶頂状態で一瞬だけ防壁に隙間が出来るので、その瞬間を狙って侵入し、電脳に記録された記憶と資料を複製するというのが、公安9課の計画である。任務中、草薙素子は電脳空間の向こう側にブラックホールを見てしまう。総理がバックアップで復活しているのだが、便利な未来世界になっているな。

井上智徳「閉鎖都市」は環七特区、通称“閉鎖都市”と呼ばれる、水没した旧首都にある難民の街の話。この特区には電脳や義体化を拒否した生身の人間が住んでいる。この町で、義体化した人間が殺害される。殺害方法から、生身の人間では不可能な犯罪だと推測された。即ち、犯人は閉鎖都市の難民ではなく、義体化した侵入者が他にいるという事である。調査を開始した公安9課は、メガテクボディ社の義体製造所から失踪した9体の子供型義体を発見する。失踪した義体は本当に9体だけだったのか? 疫病で人口が激減したはずなのに、何で人が多いのか。謎を残したまま終わるのが怖かった。

山本マサユキ「Meeting Again」はバトーが主人公だが、公安9課を退職して賞金稼ぎになっている。思考戦車フチコマを相棒とし、軍関係の研究所から逃走したサイボーグを追っている。敵は衝撃分散表皮が使用されており、重火器が効かなかった。トグサが出世して隊長になっているというのに、バトーとフチコマが自分達のメンテンス代金を稼ぐのにも苦労しているのがやるせなかった。バトーのこんなショッパイ未来は見たくない(笑)。イシカワ達が爺さんになっているが、少佐だけは元の姿だった。

今井ユウ「ニート少佐」は、恐らく第三次核大戦と第四次非核大戦後の日本。なんか関東や新潟や福井が丸く陥没して無くなっているのだが、これは新型兵器で消滅したのか!? 新浜県ヌーポートシティの一軒家に、ウィザード級のニートがいた。twitterによく似た場所で、ニート少佐と名乗っているのが笑える。悪口を書かれたら電脳空間に接続して、相手を攻撃しているし。みんな真面目に攻殻機動隊っぽく書いているのに、この話だけ公安九家というファミリーを描いたパロディーになっているじゃないか(汗)。

小池ノクト「クラシック」は、バトーが落とした何かのソケットを、素子が拾ってしまう話。mT管用の真空管ソケットは高周波を扱えるため、流通自体が制限されている。米帝が開発したADS(アクティブ・ディナイアル・システム、指向性エネルギー兵器)にも使用されるので、一人で危険な事件に首を突っ込んでいるのではないかと思い、素子が後をつけるのだが……。

多田乃伸明「快情動の檻」は、テロリストを裏切った医者を、公安9課が守る事になる話。パズが担当となるのだが、保護すべき医者があまりにもクズすぎたので、思わず……。これは、後で少佐からお仕置きされる案件だ。

大山タクミ「Hopeful Monster」では、生身の人間を狙った十字架連続殺人事件が発生する。犯人を追い詰めてSWATが突入するが、電磁パルス攻撃でほぼ全員が行動不能に陥る。義体化せず生身のままだからチームのお荷物扱いされていたトグサだけが犯人を追いかける事が出来た。トグサが公安9課に行く前の話である。

トニーたけざき「トニーたけざきの攻殻機動隊」というのは、ああっ……。うん。これはギャグに走りすぎていて、週刊少年ジャンプの最後のほうにある要らないページみたいだった。


にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する