無限のビィ

4198639213無限のビィ (文芸書)
朱川 湊人
徳間書店 2015-03-10

by G-Tools

小学生の信悟は念じるだけでモノを操れる不思議な力の持ち主。新しく赴任してきたとびきり美人の水島先生の手に触れて慌てた。あれ?痺れが走ったような気がしたのだ。その日をさかいに信悟の周囲で不可解な事件が立て続く。悲劇の連鎖はいつしか町全体を呑み込みはじめた。歴史的大惨事となった脱線衝突事故から10年。相次ぐ異様な殺人。ふたたび悪夢が訪れる。昭和の下町を舞台に描く、直木賞作家渾身のノスタルジックSFホラー。


二段書きで661ページもある力作だから、読んでも読んでも終わらないんじゃないかと思ったが、正体不明の精神寄生体みたいな奴が敵になる話だから、一気読み出来た。

実体を持たないそれは、いつから存在したのか分からない昔から、体を乗り換えて生きて来た。もうすぐ教師になる美女は、彼氏からプロポーズされた日、後を付けてきた謎の女子高生に襲われてしまう。

小学三年生の立花信悟は、触れずに物を動かす能力があった。産休に入った担任の代わりに、信悟のクラスにやってきたのは、新任の美女教師。クラス全員と握手するだけで生徒達を掌握してしまうが、信悟だけは違和感を感じる。

やがて、信悟が住む下町で妙な事件が起こり始め、最後には対立する町同士の暴動に発展して行く。信悟は美人先生の中にいる何かと戦わなければならなくなるのだが、自分が非力な小学生なのに対して、相手は触れるだけで生き物の体を乗っ取る事が出来る、恐ろしい相手。周囲の大人は信じてくれないから大変である。

人外を見破る超能力を持ったお姉さんや、時計屋のチクタクさんも襲われてしまい、最後は自分一人で恐ろしい敵と対峙する事になる。


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