勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。 1

4861347750勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。 1 (アリアンローズ)
玖洞 mori
フロンティアワークス 2015-03-12

by G-Tools

「突然ですが、この度、魔王に転職しました――」 日本から異世界の王国レーヴェンに召喚された女子高生アンリ(偽名)。勇者として魔王を見事討伐! めでたし、めでたし……かと思いきや、現実は甘くない。愛の無い政略結婚、仮面夫婦、しまいには化け物扱い。あれ? 何で私がこんなに我慢しなきゃいけないの? やることはやったし、自由に生きてやる! 「そうだ、魔王になろう」いきなりの魔王宣言後、唯一の味方である女神レイチェルと自由気ままに暮らすため、アンリの国づくりが始まった。 平穏に暮らそうとした矢先、魔族の血を引くユーグたちとの出会いによって、居場所のない半魔族も巻き込んだ騒動に発展し……!? 小説家になろう大賞2014アリアンローズ部門佳作受賞作品。大幅加筆し、登場です!


小説家になろう大賞2014アリアンローズ部門佳作受賞作。

女子高生のアンリは勇者として異世界に召喚され、魔王と戦う事になった。これだけなら、よくある召喚物なのだが、すでに魔王は倒した後で、人間の国のうちのひとつに、王妃として嫁がされている。これだけなら、物凄く待遇が良さそうに思えるのだが、王はアンリを魔族と同じ、異界から来た化け物だと思っていて、全く近寄らず。

王妃という待遇だけはあるものの、完全に政略結婚で、飼い殺し状態である。夫婦生活は一度も無く、国王の顔すら忘れてしまうほどである。側室には子供が出来たらしいが。元の世界にも戻れないので、不満が高まり過ぎて、王妃を辞めて脱走するところから、物語が始まる。

召喚された時に、女神レイチェルにチート能力を授けられたのかと思ったが、自分では気づいていなかっただけで、元から備わっていた能力らしい。魔王や女神よりも強いのだから、この世界最強の存在である。女神も元は人間だったらしく、死後、神格が備わっただけで、数百年くらいの神なので、それほど力は無いらしい。

アンリは王妃を辞めると、魔王城に向かい、勝手に魔王を僭称する。魔王城は汚れていたのだが、あまりにも広いので、掃除を諦めて寝たところ、翌日になると綺麗になっていた。自律思考型移動要塞02式 登録名ベヒモスが、魔王アンリの魔力を借りて、勝手に掃除してくれたらしい。

アンリは旧魔王領にディストピアを建国し、二代目魔王に即位する事を、大陸全土に映像を送って宣言した。ディストピアに侵入しなければ、人類とは敵対しないという事だったが、この世界の支配階級はクズだらけっぽいから、世界革命でも起こして、上だけ倒してやれば良いのにな。

建国を宣言してから数か月、侵入者はいなかった。単騎で魔王を倒せるような新魔王と、正面から敵対しようとする馬鹿は、さすがにいなかった。ディストピアの人口は魔王1人(+実体を持たない女神1柱)であったが、農地に侵入者反応があった。駆けつけたところ、隣国にいた半魔族の逃亡奴隷の子供がトマトを食べていた。

半魔族の少年ユーグを保護し、別の国にある半魔族の隠れ里に連れて行くのだが、結局、ユーグはディストピアに戻って来てしまう。魔王は自分一人だけで十分だと思っていたのだが、隠れ里の住民も移住させて、町をつくり始める。

人類国家の盟主である帝国の皇帝に会いに行き、強引に大陸全土の半魔族を集めるよう要求する。この国も腐敗しているので、金銀財宝を積み上げられると欲で目も眩むし、魔王の言いなりになってしまう。

町づくりは、魔王城の機能を外部に拡張する事で、自律思考型移動要塞02式がやってくれる事になった。魔王様は、そのために必要な魔力を供給するATMになるだけ。魔力を吸い取られすぎて、昏倒していたらしい。気が付くと二週間後で、もう町は完成していた。

帝国の力で大陸全土からかき集められた半魔族達は、ディストピア国境まで連れて来られる。先代魔王を倒した恐ろしい魔王の奴隷になるのだと怯える半魔族達だったが……。重労働も無いし、文明度が数百年は違うので、どう考えても魔王の国のほうが天国だった。

国民となった半魔族達も暮らしに慣れ始めた頃、人間の侵入者が捕えられる。相手は、フランシスカ・フォン・ベルジュ。隣国の伯爵令嬢だった。周囲にいた半魔族を懐柔したような感じがしたのだが、人を魅了する魔眼を所有していた。抵抗値の高い魔王には効かなかったが。

母親がヴァンパイア系の半魔族だったため、この能力が受け継がれたらしいのだが、父である伯爵が反乱を起こそうとして失敗し、処刑されたらしい。フランシスカは、捕えられた兄を救って欲しいというのだが……。捕えられたのなら、もう兄も処刑されているのではないかと思う魔王だったが、超直感という特殊能力を持っているので、殺されはしないはずだと言う。

魔王はフランシスカの兄が捕えられている牢に出現するが、彼女からは思いもよらぬ言葉が出る。「あのね、――ちょっと派手に処刑されてくれない?」


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