いちばんおもしろい妖怪図鑑

4773087447いちばんおもしろい妖怪図鑑―怖くて面白い絵がたくさん有名“古典妖怪”94体
怪人ふくふく
笠倉出版社 2014-12

by G-Tools

目が怖い妖怪、動物が化ける妖怪、大きすぎる妖怪、いたずら好きな妖怪…。全国47都道府県の有名“古典妖怪”たちを94体紹介。妖怪と出会った人の体験談やレア度、怖い度なども掲載。すべての不思議は妖怪のせいなのか!?


電灯の無い時代は、夜になると何も見えない暗闇になった。人智を超えたものや、怪現象など、よく分からないものは妖怪の仕業だと考えられた。

本書では94体の妖怪が紹介されているのだが、どれも有名なものなので、大半は知っているだろう。海外のモンスターと比べて、人を驚かせる程度で、凶悪な奴は少ないと思う。

第1章は目の妖怪特集である。一つ目小僧、塗仏、百々目鬼、目競、百目、手の目、目一つ坊、後ろ目、目目連が紹介される。

百々目鬼は手や腕に目玉が100個もついている。こんなところに目があったら、いろいろなものが目に入って痛いだろう。冬場に長袖を着られなくて困るのではなかろうか。百目なんて、全身に目があるので、何も着られないだろう。だから裸で描かれているのか。

第2章は、動物が化けた妖怪が紹介される。猫又、川獺、九尾の狐、犬神、鎌鼬、火車、件、山地乳、蟹坊主、河童、パウチカムイ、寝肥、海座頭、タンタンコロリン、おとろし、提灯お化け、亀姫、イクチ、化灯籠、茂林寺の釜、袖引き小僧、二口女、金霊、舞首、苧うに、センポクカンポクが紹介される。

川獺は人間に化けて人間を食うからヤバいが、人間という名の邪悪な妖怪によって、川獺は絶滅したのだから、人間のほうが1万と2000倍は危険である。

九尾の狐は『うしおととら』でラスボスになるほど凶悪な奴であるが、偶に『ザ・ニューゲート』のユズハみたいに可愛いのもいる。山地乳は寝ている人の寝息を吸い、吸われたものは寿命が延びるが、誰にも気づかれなかった場合は翌朝には死ぬらしい。これって、寝ている間に突然死しているだけでは!?

パウチカムイはアイヌに残る淫欲の神らしく、一緒に踊るとエロくなってしまうらしい。女性ならビッチになるだけで済むが、男だと超級イケメンでもない限り性犯罪者になりかねないから、見かけても一緒に踊らないほうが良いだろう。

寝肥に取りつかれると、寝ている間にメタボるようであるが、こんなのは生活習慣病を妖怪のせいにしているだけではないか。提灯お化けや化灯籠に関しては、狐狸が化けたなどと説明が書いていないのだが、元が提灯や灯籠だとしたら、それは動物ではないのでは?

第3章は、大きすぎる妖怪特集である。大入道、海坊主、ダイダラボッチ、見越入道、手長足長、がしゃどくろ、赤ゑいの魚が紹介される。

大入道は怪しげな火が燃え上がり、巨大な妖怪が出現し、見た者の多くが病気になるという設定だが、それってキノコ雲じゃないのか? ダイダラボッチは土木工事を手伝ってくれる巨人らしいが、『ゲゲゲの鬼太郎』では鹿児島県を食べてなかったか?

見越入道にまたがれると死ぬらしい。なんでまたがれただけで死ぬのか。不条理な話である。がしゃどくろは人を食うらしいのだが、登場人物が男ひとりで食われて死んだのに、なんで人を食う事が伝わるのか謎である。

第4章は家の中に出る妖怪特集である。枕返し、加牟波理入道、カイナデ、垢嘗、天井下り、家鳴、座敷童子が紹介される。

加牟波理入道はトイレに出るらしいが、ある少年が首をもぎ取って持って帰ったところ、小判に変わっていたという。トイレから出て来たのだから、うんこに変わらないで小判になるのはおかしいじゃないか。カイナデは京都のトイレにだけいる激レア妖怪だが、お尻を触るらしい。妖怪にも痴漢がいるようだ。

第5章は、いたずら好きの妖怪が紹介される。傘化け、大首、髪切り、ぬらりひょん、べとべとさん、油すまし、塗壁が紹介される。

髪切りは現代でも時々出現する妖怪である。体罰と称して生徒の髪を切ったりするが、最近はクビになるから、あまり見かけなくなった。ぬらりひょんは正体不明の妖怪だが、最近では妖怪軍団の総大将みたいな事になっている。これは妖怪ではなくて、水木しげるの仕業だと思う。

第6章は会ったら死ぬ妖怪である。これは怖い。輪入道、朱の盆、一反木綿、釣瓶落とし、牛鬼、野槌、七人ミサキが紹介されている。

輪入道は捨てられた牛車の怨霊が車輪に宿った妖怪で、車輪の回りには炎が燃え盛り、中央部分に男の顔がついている。遭遇すると魂を抜かれるらしいが、何で容姿が判明しているのか謎である。ソウルスティール攻撃を見切って生き残った奴がいたのだろうか。

一反木綿は、首を絞め窒息死させる残忍な妖怪だと書かれている。鬼太郎に出て来る一反木綿は、あんなに良い奴なのに。釣瓶落としも、木の上から落ちて来て人を食う悪い妖怪である。牛鬼は人を食うだけでなく、毒を撒き散らすし、殺した相手を家族ごと呪い殺す恐ろしい奴である。家族がいたり、呪い無効化スキルの無い勇者は、こいつと戦ってはいけない。

野槌も人を食うだけでなく、遭遇しただけで邪気にやられて病気で死ぬらしい。七人ミサキは、1人殺す度に誰かが成仏し、殺された奴が加わるようである。

最近は、妖怪もあまり見かけなくなってしまったが、例外もある。永田町という場所は妖怪の巣窟となっている。下級国民や日本の未来を喰らい尽くす邪悪な妖怪がたくさん棲んでいるが、残念ながら、こいつらを退治する事は出来ない。幸い、バブル崩壊後の舵取りを致命的に間違えたため、後900年程待てば日本人を喰らい尽して滅びると言われている。


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