黒の創造召喚師

443422235X黒の創造召喚師 1 (アルファポリスCOMICS)
幾威 空 たくま 朋正
アルファポリス 2016-12

by G-Tools


気がつくと、佐伯継那は黒装束で少年の姿をした神の前にいた。家でテレビを観ていたのに、外から車が突っ込んで来て死んだらしい。外に出ていないのに死ぬなんて、運が悪すぎる。しかも、本来なら寿命が残っていたのに、手違いで死んだらしい。

転生させてもらえる事になるのだが、死んだのは神のミスなので、佐伯継那は特典を要求した。創造召喚魔法を欲しがるのだが、本来そのようなものは存在しないので、神も知らなかった。おまけで異界の鑑定眼という特殊スキルもつけてもらい、魔法が存在する世界へ転生する。

イグリア大陸中央部には魔物や魔獣が徘徊する大森林が存在し、その周囲にユスティリア王国、メフィストバル帝国、レバンティリア神聖国が勢力を均衡させつつ存在している。

佐伯継那はレバンティリア神聖国の大貴族ハイエル家に生まれたが、前世の容姿を変えずに転生してしまったため、黒髪だった。黒は災いの色とされている国だったので、地下室に閉じ込められて、クズ兄のサンドバッグとして育てられる。神聖なんて名前がついているは、頭がおかしい国ばかりである。地球に存在した神聖な国だって、魔女狩りの被害者を一番多く出している国だし。

名前すら付けられなかったので、勝手に自分で前世の名前ツグナをつけた。地下室は書庫にもなっていたので、自力で知識を吸収していく。7年で地下室にある書物を習得したので、もうこのクズ貴族の家には用が無くなった。

この世界の魔法は火(赤)、地(橙)、雷(黄)、風(緑)、水(青)、錬金(紫)、補助(藍)の七系統があり、それぞれ色に対応している。クズ兄レインは火、雷、風、水の四系統を操るエリートだった。

地下室で未読の本はあと一冊になった。最後の一冊は、魔法の上位に存在する魔導の力を宿していた。選ばれた者にしか扱えないので、開かない場合もあるのだが、ツグナはあっさりと地下室の魔導書を開く事が出来た。しかし、これは白紙だった!

それは、自分が指定した創造召喚魔法の為の魔導書で、ページに創造物を描き込むと、使用出来るようになっていた。ちなみに、魔導書はクトゥルーという危ない名前だった。

ある日、いつもと同じようにクズ兄レインにサンドバッグ要員として呼び出されたところ、父や双子の妹など、クズファミリーが勢ぞろいしていた。すでにこの家は用済みとなったので、今までの仕返しをする事にした。魔導書を取り出すと、中からフェンリルをイメージして創造した巨大な狼リルを召喚する。

クズファミリーをフルボッコにしたツグナは、魔の森に入り込む。異界の鑑定眼を駆使して薬草を見つけたり、マップ機能を使ったりしつつ、魔物と戦う。サーベルベアという格上の相手と遭遇してしまったので、初挑戦だが纏化という特殊スキルを使用してみる。纏化は、召喚したものと身体に纏う事で、召喚物に合わせた能力を行使出来るのである。

サーベルベアとの戦いを、誰かに見られていた。異界の鑑定眼を使ったところ、相手はシルヴィア=レンリル、Lv87、年齢235の妖精族だった。ユニーク魔法の使い手だとバレたので、シルヴィアの師匠のところへ連れて行かれる。

師匠はリリアンヌ=クリストヴァル、Lv143、年齢152の半妖精族だった。今まで地下室に閉じ込められていたので知らなかったが、ユニーク魔法を使える者は、他に3人しかいないらしい。

ツグナは森の中にあるリリアンヌの家に住む事になり、ここでリリア先生に魔闘技と他の属性魔法を習う事になる。7歳で森に入り、5年間をリリア師匠のところで修業したツグナは、これから自分の力で生きて行くため、町へ行きギルドに登録する事になった。

ツグナはユスティリア王国の都市リアベルに向かう。まあ、頭のおかしい神聖なんちゃら方面には行かないよね。早速、いかつい門番に声をかけられるイベントが発生するが、トラブルにはならず、ギルドの場所を教えてもらえた。

ギルドに行くと、ユティスという女性が受付嬢をしていたが、思わず異界の鑑定眼を使ったところ、相手がギルドマスターだと知ってしまい、面倒な事になりかける。ギルドでは、クズ冒険者に絡まれるという、お約束の定番イベントも発生した。

ギルドには試験があり、試験官と共に森に入って指定された魔物を討伐しなければいけない。ツグナは一人でこなすつもりだったが、狐耳の獣人ソアラ=レミントンに捕まってしまう。

試験で課せられたのは、常時討伐対象となっているフェアウルフ、ゴブリン、ウィスプウッドの3種類だった。1人15匹以上がノルマ達成条件だが、渡されたプレートに獲物の数が記録されるので、ズルは出来ない。

ツグナはソアラと一緒に組む事になってしまったが、期限3日の初日は何も狩らなかった。森についた時点で夕暮れ前だったので、眠る場所を確保して、狩りは翌日から行う予定である。ソアラを先に眠らせると、コクヨウという鳥型の召喚魔で、森を上空から偵察させる。

森の中では異変が起こっていた。キメラが発生し、別の生物を吸収していたのである。ギリシア神話のキメラと違って、かなり気持ち悪いクリーチャーが登場する。ソアラを逃がして自分だけが戦おうとしたが、ついて来ると言い出したので、一緒にキメラがいる場所に移動する。

魔導書からリル、フランメル、サクヅキを召喚する。フランメルは詳細情報解析能力を持ち、敵のステータス上方を見る事が出来る。解析した情報は、他の者と共有可能である。

無事に試験を終えて合格したところで、クズ冒険者が再度絡んで来たのでフルボッコにした。大手レギオン「炎熱の覇者」に所属しているらしいので、厄介な事になりそうである。


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