うそ、うそ、うそ

4091392261うそ、うそ、うそ (フラワーコミックスアルファ)
浜口 奈津子
小学館 2017-01-10

by G-Tools

薬局に勤める狭野は、いつも窓口で密かな想いを抱いていたイケメンの常連客・檜原から、ある日突然「逃げた花嫁の身代わりとして、明日の結婚式に出てほしい」と頼まれる。檜原は企業グループ創業家の御曹司で、結婚式はどうしてもキャンセルできず、狭野は花嫁と背格好が似ているという。とてもうまくいくとは思えない。でも、たとえ「うそ」だとしても、檜原さんに妻にと望まれたのなら…。


4編入った短編集になっている。「うそ、うそ、うそ」は、薬剤師の狭野が、いつも運転手付きの高級車で祖母と薬局に来るイケメン檜原に、結婚式直前で花嫁に逃げられたから、身代わりになって欲しいと頼まれる。大手企業グループにありがちな、政略結婚のようだが、相手側が醜聞を表沙汰にしたくないので、替え玉花嫁計画となったようである。

結婚式は無事に済むのだが、祖母が倒れてしまう。祖母は、偽装花嫁が本物だと信じ、結局は本来なら結婚するはずだった女が、自分の事をマスコミにリークしてしまう。作品内には登場しないけど、こういう身勝手で周囲の事を考える頭が無いような馬鹿女とは、結婚しなくて正解だと思う。絶対に人生の足を引っ張るような、地雷女だから。

マスコミにバレたので、御曹司は責任を取って会社も辞めてしまうのだが、資産家の家だから、無職なんてちっとも怖くないだろうな。本来は、相手側が責任を取るべき案件だと思うけど。ともかく、玉の輿フラグが成立して良かった。

「曖昧なままでいて」は、就職活動200連敗の左川風子が、芸能事務所に面接に行き、イケメンにぶつかってしまう。すると、イケメンが社長に電話して自分のマネージャーにしたいから採用しろと言い始め、面接する前に採用が決定してしまう。イケメンは、人気アイドルの遠埜森だった。

遠埜は悪質なストーカーに狙われていて、前のマネージャーも標的にされて耐え切れず、辞めてしまったらしい。マネージャー業務が始まるが、早速、犯罪に巻き込まれる。これはもう嫌がらせレベルではなくて、殺人未遂案件じゃないか。

「スウィート・ギャンブル」は、アメフト賭博疑惑でイケメン選手の泉丸隼人が失踪するが、渦中の人物が売れないライターをやっている好の実(主人公の名前)の兄を頼って会いに来る。しかし、兄はトラブルに巻き込まれたらしく、泉丸が無実だという証拠らしき手帳をPCやデータメディアと一緒に燃やそうとした後、行方が分からなくなっていた。

泉丸が匿ってくれと言い出し、泊る事になってしまうのだが、深夜に何者かが部屋に侵入しようとした。怪しい人物は、隣の部屋の人に見られたので逃げていくのだが、その後、泉丸が部屋に残されていた証拠を発見したため、兄も助かった。好の実の兄、野川勇は、賭博の胴元に監禁されていたらしい。

「不実な妖精」は、ピアノ教師と気になるイケメンの話だった。岸田麻音はピアノ教室の先生だけでは食べていけないので、週の半分はカフェでアルバイトをしている。

いつも連れて来る女性が変わるカフェの常連、丹羽圭祐にパーティーに同伴してくれないかと頼まれてしまう。怪しげな依頼だったが、報酬も支払うと言われて引き受けると、連れて行かれた先は、代議士のパーティーだった。

丹羽は秘書をしていて、代議士の娘が離婚調停中なので、その再婚相手となって地盤を受け継ぐのではないかと噂されている最中だった。つまり、政界の噂を消すための同伴相手だったわけだが、フラグが立ってしまう。


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