ブスに花束を

4041048842ブスに花束を。 (1) (角川コミックス・エース)
作楽 ロク
KADOKAWA 2016-11-04

by G-Tools

田端花はネガティブ思考のボッチ喪女JK。早朝の教室でヒロイン気取りで浮かれていたところを、クラス一のイケメン・陽介に目撃されてしまい…!? この恋、きっとあなたも応援したくなる! 自虐系喪女コメディ!


まず、この表紙を見て頂きたい。これを見て、どうせ眼鏡ブスが廊下でぶつかって眼鏡が落ちたら美少女になる、よくあるアレだろ? と思ったのだが、表紙左の美少女はビフォーアフターのアフダー部分ではなくて、同じクラスにいる最上位カーストの別人だった。

うわー、本当にブスが主人公じゃないか(汗)。ラノベやミステリーで、やたらヒロインの顔面偏差値を気にして、「ヒロインがブスだったらどうなるか問題」を議論したがる奴は、是非、このコミックを読むといい。これはヒロインじゃなくて主人公だけど。Mobでもヒロインになれるか否かについては保留するが、とりあえず主人公になれる事は分かった。

田端花は、ブスで喪女な女子高生である。クラスの最底辺カーストであり、名前すら覚えてもらえない空気のような存在である。美化委員なので、早起きして学校に行き、花瓶の花を取り替えていたところ、テンションが上がってきて、花を髪に刺してしまう。

その時、クラスで一番のイケメン上野が入って来て、花を刺している姿を見られてしまった。ここから爽やかで性格も良いイケメンと接点が出来るのだが、こんな奴は少女漫画の中にしかいないよなぁ。物凄く性格の良いフツメンやブサメンなら見た事があるけど、こんなイケメンで性格まで良い奴なんて都市伝説だから!

今までぼっちだったのが、イケメンが美化委員の仕事を手伝ってくれたり、コンビニで一緒に買い食いしたり、クラスで一番可愛い鶯谷さんに誘われて、放課後のボウリング大会にまで誘ってもらったりする事になる。

新橋というブサメンは鶯谷さんを気に入っているのだが、高望みしすぎだと思う。高校デビューで背伸びしているだけだし、こういう中身が伴わないのに無理している人って痛いよね。それを意識せずフォローしてあげる上野はハイスペックすぎる。

田端花の誕生日はゴールデンウィーク中の5月4日である。休日ではなかったとしても、最底辺カーストでは両親以外に祝ってくれるような相手もいないだろうが、家族でお好み焼き屋に行ったところ、その店はイケメン上野のバイト先だった! さらに、同じクラスのスポーツマン系男子、五反田までお好み焼きを食べに来る。花は自分の誕生日が今日だとバレたくなかったのだが、全く空気を読まない両親には通用しなかった。

主人公の田端花には悪いけど、やはり格差がありすぎるので、イケメンがフラグを立てる相手は、クラス一番の美少女、鶯谷さんであって欲しいと願いたくなるのだが……。鶯谷すみれは、可愛い系キャラを演じているだけだった。顔面偏差値が高くて性格まで良い女子なんて、爽やかイケメン以上に都市伝説だもんな。

鶯谷さんは、田端花が上野や五反田と仲良くなっている(ように見える)ので、自分と同じ「天然頼りなげ女子」を演じているだけの策士で、人を虜にするテクを日常で使っているのだと誤解する。


私はイヤミスの良さがちっともわからないのだが、リア充曰く「嫌な話を読む事で、自分の幸せが再確認出来る」らしいので、ブス以外がブスの話を読むと「うわーい良かった。ブスに生まれなくて良かった!(ポリアンナ風にお願いします)」と思う事が出来るかもしれない。

それにしても、人間の運命って、本当に不条理で不公平で不平等だよな。ブスに生まれてしまったら、どんな感じなのだろう。私はブスには生まれなかったので、ブスの気持ちは良く分からないのだが、ブスのほうも私のように運が悪すぎる人の気持ちは分からないだろうから、お互い様だろう。


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