シスタースプリング いつかの妹

4829657308シスタースプリング―いつかの妹 (美少女文庫)
ヤマグチ ノボル 池上 茜
フランス書院 2004-07

by G-Tools

恋に落ちた。好きになってしまった。冬香は再会したばかりの、実の妹なのに。唇にキスがしたい。小さな胸に甘えたい。黒髪に頬ずりして、きっと処女に違いない、冬香のすべてを男の欲望で貫きたい。…ごめんな。ヘンな兄で。慕ってくれるお前が愛しいなんて、情けないよ。十年ぶりに巡り逢った兄と妹。二人を待っていたのは、快楽という試練―魔少女の誘惑、白百合の禁悦、名門女子高の闇パーティ。「冬香の“運命の人”は、やっぱりお兄ちゃんだったと思うの」障害を乗り越え、冬香が囁いた恋の告白。


『ゼロの使い魔』で有名なヤマグチノボルが、ヤマグチノボル名義で書いた唯一のエロラノベとなっている。これ以外にも何作か残してはいるのだが、他のエロラノベは山口昇一名義となっている。何でこれだけが、ヤマグチノボル名義で書かれたのか謎である。

主人公の恭介は、DVを続ける父親と離婚した母親と一緒に家を出て、大学を卒業した。母親は苦労して恭介を育てたが、過労で倒れ、死んでしまった。

恭介は教師を目指したのだが、都内の教員採用試験は全て落ちてしまった。塾や予備校の就職口さえ見つからないという事になっているのだが、いくら何でもそんなことは無いだろう。

予備校はカリスマ講師みたいな人物でないと難しいかもしれないが、塾なんてブラック業界だから、常時募集しているではないか。教員採用試験だけなら運が悪かったのかもしれないが、これでは恭介が無能だったから落ちたとしか思えない。

何処にも就職できなかった恭介は、父親が理事長を務める名門女子校の教師になる事になった。母親は恭介の学費を稼ぐために苦労して死んでしまったのだが、父親は金持ちだった。お前が学費を出していたら、母親は死なずに済んだのではないかとツッコミたいところである。

母親殺しの宿敵に近い相手なのだが、それでも父親のコネに頼らないと駄目だというのが、非情に残念である。久しぶりに戻って来た町で、歩道橋を登ろうとしたところ、上から女の子が降って来て、恭介は倒れてしまう。視界には、青い縞パンが見えていた。

パズー少年ならちゃんとキャッチしてあげて「親方~! 空から女の子が!」となるところだが、恭介は受け止める事が出来ずに押し倒されて、縞々パンツ攻撃を受けている。なんと情けない主人公なのだろうか。

縞パンで見知らぬ青年の顔面を攻撃してしまった玉城冬香は、運命の相手にドキドキしていた。一目惚れしてしまったのだが、後で恭介が自分の兄だと知ってしまう。

冬香は、友人の玲や沙希と一緒に、春から名門お嬢様学校の私立松涛女学院に進学する。この女学院では、生活指導部が権力を持っている。3年生の村松由加里は生活指導部長で、この学院の女王様だった。由加里は百合属性を持っているので、新入生の玉城冬香を自分のものにしようと、色々と画策して来る。

女子生徒はそこそこ登場するのだが、恭介の本命は血の繋がった妹なので、他の生徒とフラグが立ったりはしない。しかし、今の日本では許されない恋愛なので、なかなか踏ん切りがつかない。その間に由加里が冬香を攻略しようとするので、物語の大半は百合展開になっている。


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