ちっちゃな科学(中公新書ラクレ 551)

4121505514ちっちゃな科学 - 好奇心がおおきくなる読書&教育論 (中公新書ラクレ 551)
かこ さとし 福岡 伸一
中央公論新社 2016-04-06

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子どもが理科離れしている最大の理由は「大人が理科離れしている」からだ。ほんのちょっとの好奇心があれば、都会の中にも「小自然」が見つかるはず。90歳の人気絵本作家と、生命を探究するハカセが「真の賢さ」を考察する。科学絵本や里山など、子どもを伸ばすヒントが満載。


絵本作家のかこさとしと、生物学者の福岡伸一が、子供の理科離れをなんとかするために書いた読書&教育論。子供が理科離れしているのは、大人が理科離れしているからだと主張する。

最近では、田舎に住まない限り、人工物に囲まれて生活する事になりがちである。自然に接するという点に関しては、ジャングルのような大自然でなくても、その辺にある公園などの小自然でも、十分に学ぶことが出来ると、福岡博士は主張する。興味を持てば、身近な物から学ぶ事が出来るかもしれない。

しかし、自然や理科系のものに興味を持っても、文系科目や理系科目の得手不得手で、どちらに所属するのか振り分けられてしまうからなぁ。具体的には数学である! 例えば欧州だと、数学が出来なくても理系に進めたりするが、日本ではまず不可能である。

数学が出来なくても、名前だけ書けば合格するような最底辺のFランク大学になら行けるかもしれないが、東大を頂点とした大学カーストに支配されている日本でそのような大学に行っても、カモネギさんになるだけで、ほぼ意味がない。数学適正だけで進路が振り分けられる現状は、どうにかしてもらいたいところであるが、どうにもならないだろうなぁ。

大人たちがこの文系理系振り分けシステムで選別されてしまっているのだから、文系の子は文系になってしまうと思うよ。だって、子供に聞かれても自分が分からないから、教えられないではないか。大人になってからでも、数学抜きの理系書を読めば、ある程度はなんとかなるのだろうけど、トラウマ化した理系の勉強をわざわざするような向上心のある大人は少ないだろうし。

子供の段階で、例えばかこさとしが描いているような科学絵本に出会うと、かなり違ってくるのかもしれないが、最近は学習環境も格差があるからなぁ。生きるだけで精一杯の家庭では、本なんて買って貰えないだろうし、図書館だって行ける範囲にあるとは限らない。

私も子供の頃は、一人で行くには交通量が多くて危険すぎる場所に図書館があったし、引っ越したら図書館すら存在しない町に住む事になった。その分、小自然に触れる機会はたくさんあったが、数学の壁に阻まれて、理系に進む事は不可能だった。

大半の日本人は、自分の興味や適性ではなくて、数学が苦手だから文系、暗記が苦手だらから理系といった感じで分類されてしまっているのでは? 数学と暗記が苦手で芸術適正も無い人については、ご愁傷様としか言いようがないが。

子どもを伸ばすヒントが満載という事になっているが、残念ながら自分に適用するには手遅れだし、奇跡でも起こらない限り、子育てをする事もなさそうなので、かこさとし作品に興味が湧いて来たくらいで、自分にはあまり関係無かった\(^o^)/ 


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