魔拳のデイドリーマー

4434226444魔拳のデイドリーマー 1 (アルファポリスCOMICS)
西 和尚 村松 麻由
アルファポリス 2016-12-01

by G-Tools

春風ミナトは大学入学の直前で事故死した後、剣や魔法が支配する異世界に転生してしまった――。魔物が跋扈する森の奥深くで、夢魔の母親に育てられ、たくましく成長するミナト。彼は、剣や魔法ではなく最強魔“拳”技を身に着け、異世界冒険の旅に出る! 転生から始まる異世界武術バトルファンタジー開幕!!


春風ミナトは大学の入学式に向かう途中、飛行機事故で死んでしまった。しかし、前世記憶を持ったまま異世界に転生し、ミナト・キャドリーユとして成長した。育ての親はリリン・キャドリーユであるが、エルフのような美女にしか見えない。しかし、リリンは夢魔族という存在だった。

剣と魔法の世界なのだが、ミナトは魔力があるのに体外に放出する事が出来なかった。魔力を体の外で使いこなすためのコントロール能力に欠陥があるため、魔法使いには全く向いていなかった。魔力自体は体内にあるので、放出せずに拳に乗せるという方法で修業を続ける。

リリンは仲の良かった国王から依頼を受け、魔祖の棺という開かない宝箱の破壊を試みていた。箱の周辺では魔物が活性化し、異常な速度で増えるので、王都には置いておけなかった。破壊するのに10年くらいかかりそうだったので、森に籠る事になった。

夢魔は定期的に精を吸収しないと衰弱して寿命も縮むのだが、子育て中は欲求が抑えられるという特性があったので、森で死にかけていた赤子を拾って育てたらしい。ある日、母親代わりのリリンが発情して襲われかけたのだが、ミナトが成長したため、子育てモードが弱まり、獲物として認識するようになってしまったらしい。

ある朝、目覚めると、母親は置手紙を残していなくなっていた。盗賊に捕まるから助けに来いという試験が始まっていた。慌てて追いかけて、盗賊をフルボッコにするのだが、こういう悪党は手加減しなくても良いと思う。

さらに数年後、659ページの長文置手紙を残して、母親はいなくなっていた。道具もお金も好きなだけ持って行って良いらしい。餞別として内部が湾曲空間になっているリュックも残していた。さらに、魔祖の棺の破壊にも成功し、中から出て来たネクロノミコンも読んだからあげると書かれていた。

他にも装備品として死神孔雀の外套、ジョーカーメタル製手甲&脚甲、闇の衣、お母さん手作り黒帯が置いてあった。書斎の隠し扉の奥にある転移魔法陣から旅立つよう指示されていたのだが、飛ばされた先はダンジョンになっていた。

自分の位置が分からないので、とりあえずダンジョン内部を疾走するのだが、偶々、連れ込んだ女の子を襲おうとしていたクズ冒険者とぶつかってしまう。クズは壁にめり込んでしまうのだが、死んだのかな?

襲われかけていた眼鏡っ娘のエルク・カークスと一緒に外に出るのだが、この女子も、いろいろと面倒な感じである。エルクがトイレに行っている間に盗賊に囲まれるのだが、相手の吹き矢による麻酔は効かなかった。

ミナトの身体はエレメンタルブラッドという魔法がかかっている。前世知識を利用して、体中に張り巡らされている血管を通し、心臓で魔力を微粒子にした魔粒子を血液に注ぎ込み、全身の細胞全てに魔力を行き渡らせているので、毒や酸は効かなくなっている。

戻って来たエルクがドン引き状態であるが、ミナトはちゃんと手加減したから大丈夫だと言う。いやいや、こういうクズは手加減なんかしなくて良いから。

ウォルカの街に辿り着くと、エルクに案内されてギルドに行き、冒険者として登録する。登録が終わった後、再度、ダンジョンに向かうのだが、そこはナーガの迷宮と呼ばれていた。普段は低レベルの魔物しか出ないようだが、これは奥のほうにナーガがいるという事だろう。

まずはゴブリンと遭遇するが、ミナトは素手で瞬殺してしまう。音を立てずに接近するはずの大蜘蛛にも気づいていた。他にもいろいろと倒し、かなりの収穫となったので、街に戻る事にした。宿は、エルクと同じところに行くのだが、バミューダ亭という行方不明になりそうな名前のところだった。

夜の街へこっそり出かけたエルクが向かった治安の悪そうな場所には、途中で襲ってきた盗賊がいた。どんな事情があるのか知らないが、こういうクズとつるんで悪事を成している時点で、ヒロインには相応しくないよな。ミナトがあまりにもお人よしすぎる。

翌朝、ミナトが目覚めると、エルクはすでに他のパーティーに誘われて迷宮に出かけていた。ミナトは昨日の収穫物をギルドと持ち込んだ後、エルクを追ってくるが、ナーガの迷宮では5層にいるはずのマッドモンキーが襲ってくるという、異常事態が進行していた。

追いついて来たミナトがマッドモンキーの集団を倒すのだが、どれも痩せていた。他の魔物との生存競争に負けて、追われてこの階層まで来たのではないかというミナトの予想は当たっていた。


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