水木しげるの異界探訪記

404104216X水木しげるの異界探訪記 (怪BOOKS)
水木 しげる
KADOKAWA/角川書店 2016-03-31

by G-Tools

水木サンはどこから来たのか――。古代霊と目玉の親父の導きで、武良家の先祖をめぐり隠岐から鎌倉時代へ境港から戦国時代・古代出雲へと旅する中で明らかになる、水木しげると日本人の“源流"。


水木しげるが、自分のルーツを探るマンガになっている。隠岐には武良郷という集落がある。水木しげるの本名は武良なので、先祖はここから来て境港に住み着いたのではないかと思っている。しかし、武良郷には、武良という苗字の人は住んでいないようである。

武良郷では2年に1度、武良祭風流という祭りがあるので、それを見に行く事にした。迎えに来たマイクロバスに乗った水木しげるが新武良トンネルに入ると、500年前に飛ばされてしまう。目玉おやじに、武良祭りの由来を教えてもらった後、元の世界に戻っていた。

隠岐から戻って暫くしてから、水木しげるは先祖の霊に呼ばれて、戦国時代へ行く。戦国時代には、この場所は毛利と尼子が激戦を繰り広げていた。水木しげるの先祖が尼子を裏切り、毛利方に寝返ったため、この地の領主は滅ぼされたようである。

領民を護るために仕方が無かったので裏切りではないと言い訳するが、別に毛利を滅ぼす事で領民を護っても良いのだから、どう言おうと裏切りだよなぁ。

戦国時代の後は、古代の出雲に飛ばされる。ここで、大国主命の話が出て来るのだが、大和朝廷にとって都合の悪い事が書かれていて危ない。平成の世だから何も言われないけど、大日本帝国時代なら捕まると思う。

怨みを残して死んだ人は怨霊となってあの世に行けなくなるという話は、死後の世界まで格差社会でなんとも言えない。恵まれた人生に満足した人は、そのままあの世に行けて、酷い人生を送った者は、死んだ後も怨霊となって負け組状態が続くのだから、酷い話である。

水木しげるが南方戦線で死にそうになっている話も出て来るのだが、死者の霊の列に並んでいると、ホーニングという精霊がいて、閻魔大王みたいに魂の仕分けをしている。天国行きと地獄行きに振り分けられているようだが、水木しげるの行き先はジャパンだった。

その時は、ジャパンが天国なのか地獄なのか分からなかったが、行けば分かるとホーニングに言われた。どうやら、ジャパンという場所は、水木しげるにとって天国ではなく生き地獄だったようである。


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