異世界食堂

4757553919異世界食堂(1) (ヤングガンガンコミックス)
犬塚惇平 九月タカアキ エナミカツミ
スクウェア・エニックス 2017-06-24

by G-Tools

「扉」の向こうは、美味しすぎる異世界でした。オフィス街に程近い商店街にある食堂「洋食のねこや」。猫の絵が描かれた扉が目印なことと、洋食以外のメニューが豊富なことを除けばごく普通の食堂…だが、一つだけ秘密がある。毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。“こちらの世界"の人間なら食べ慣れた料理でさえも、彼らにとっては見たことのない絶品料理。そのため、特別な客"たちは、「ねこや」をこう呼んでいる―――「異世界食堂」。読めば必ずお腹がすく、美味しい異世界ファンタジー、開店です。


表紙の金髪メイドさんみたいな人に釣られたのだが、これはメイドさんではなくて異世界食堂で雇用された魔族だった。そして、題名が『異世界食堂』だから、最近よくある現代の地球人が異世界に行って飯テロを行う系統だと思ったのに、異世界じゃなかった! 扉の向こうから来る種族にとっては異世界の食堂だけど。

「洋食のねこや」の店主は、爺さんから店を継いで10年、月曜から金曜は通常営業で、土曜日は特別営業をしている。特別営業の日だけは、出入り口が異世界と繋がってしまう。店主は扉の向こう側には行かないので、どんな場所なのか知らない。というわけで、この話は異世界で営業する食堂の話ではなくて、異世界からお客様が来る食堂の話だった。

扉は様々な場所と同時接続されているらしく、異世界側には複数の入り口があるようである。そして、店主は異世界に行かないので、接続されている先が、同じ異世界なのか、複数の異世界から繋がっているのかについても分からない。異世界言語で書かれたメニューが東大陸語で書かれているので、同じ世界と接続されている可能性が高いが。客として訪れた様々な種族は、扉から出ると、それぞれが入って来た場所に戻るようになっている。


メンチカツ
最初は、ウィリアム=ゴールドが隠した宝を探して廃坑に入ったトレジャーハンターのお姉さんの話になっている。凄腕のトレジャーハンターだったウィリアムが、ドヨウの日になると廃坑に行っていた事を突き止めた。そしてサラは、廃坑の奥で猫が描かれた謎の扉を発見してしまう。

メニューを見てもどんな料理なのか分からないので、日替わり定食を頼むと、ウィリアムが好んで食べたメンチカツ定食が出て来た。


モーニング
魔族の国は何百年もの間、魔族以外の全てを相手に大きな戦争をしていた。邪神を復活させ、あと一歩で世界制覇というところまで行くが、四英雄に邪神が討たれ、魔族が敗北してしまう。

邪神の加護が無くなったため、魔族は人間と同じくらいの能力になってしまった。さらに、魔族差別で迫害されている。アレッタは両親を病気で亡くし、王都に出て来たものの、何処も雇ってもらえなかった。ある日、猫の扉を開いて、閉店後の異世界食堂に迷い込んでしまう。

お金も底を尽き、飢えた状態で迷い込んだので、アレッタ夢の世界だと思ってコーンポタージュを食べ、床で寝てしまった。翌日、店主に起こされるのだが、電気なんんて知らないので、魔術師の屋敷だと思っている。

店主はモーニングセットを食べさせた後、週に1度、異世界食堂となる土曜日に、アレッタを雇う事になる。土曜日は普通の人間は雇えないからね。今までは店主がウェイターも兼任していたのだろうか。

アレッタが注文を取りに行くと、座っていたエルフは「肉も魚も乳も卵も入っていない料理」と注文をつけるのだった。次の話に続く。


トーフステーキ
エルフのファルダニアは、森で一番の魔術師であり、料理研究家でもあった。森に良い香りのハーブを採りに行ったところ、いきなり木の側に謎の扉が出現した。エルフは肉系の料理は食べないという設定らしく、「肉も魚も乳も卵も入っていない料理」を注文する。

そんな料理は無理だろうと、諦めて帰ろうとしたところ、豆腐ステーキが出て来る。そこから、グルメ料理マンガみたいに、エルフの蘊蓄が始まる。

本日の客が帰った後、最後に大食いの客が来るらしく、迎える準備が始まったところで次回に続く。最初のほうでもチラリと登場しているけど。


ビーフシチュー
異世界食堂に現れたのは、全裸の美女だった! 同行したバルログという執事みたいな者に人前では服をお召しにならねば礼節を欠くと言われ、急いで服を着て来るのだが、角が生えているので、どう考えても人外である。というか、前回のラストで巨大なドラゴンがいたから、思いっきり正体バレしているのだが。

美女はビーフシチューしか頼まないらしい。ビーフシチューの味に感動しながら味わっているが、時々、口から火が出ている。人間の姿で食べ終えた後は、金貨2枚で鍋ごと持って行くのだが、その正体は、赤の女王と呼ばれる炎を操る龍だった。


おにぎり
初仕事を終えたアレッタは、バイト料の銀貨10枚とおにぎりを貰って帰るのだった。


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