異世界薬局

4040691164異世界薬局 (1) (MFC)
高野 聖 keepout
KADOKAWA 2017-03-23

by G-Tools

現代薬学で、間違いだらけの異世界医療を変える!! 研究に没頭するあまり過労死した若き薬学者。しかし彼は異世界で宮廷薬師の息子、ファルマとして転生した。間違った治療法が横行するこの異世界で彼は現代薬学と手に入れたチート能力であらゆる疾病に立ち向かう。


薬谷完治は、国立T大学約学研究科の大学院准教授である。文系学部ならともかく、医学薬学系で31歳で准教授というのは、かなりのエリートなのではなかろうか。

妹が脳腫瘍で死んでしまったので、自分が病気に効く薬を作ろうと、仕事の鬼になっている。しかし、徹夜続きだったため、仮眠中に急性心筋梗塞で過労死してしまった。

気がつくと、薬谷完治はシャルロットという美少女メイドさんに看病され、ファルマ様と呼ばれていた。どうやら、ファルマ・ド・メディシスという異世界の少年に転生していたらしい。落雷によって前世記憶が甦ったので、赤子スタートではなく、少年スタートである。

転生後は、サン・フルーヴ帝国で宮廷薬師を務める名門の家で、父ブリュノ・ド・メディシスは帝国薬学校の総長であり、尊爵でもあった。ちなみに、尊爵というのは公爵よりも上位の爵位らしい。

魔術は家庭教師のエレオノール先生(エレン)に習っていたのだが、何もかも忘れてしまっていた。エレンをお手本に、水の槍を出してみたところ、発動詠唱も無しで、水龍のような恐ろしい大きさの水の槍が発動してしまった。

落雷に当たる前のファルマは水の正属性だったのだが、正負の無属性に切り替わっており、魔力計でも測れないほど、膨大な魔力を持つようになっていた。化学式を知っていれば、どんな物質でも手から出せるようになっていたし、指を握って穴から見ると、他人の身体で怪我などの問題を起こしている場所が青白く光って見えるようになっていた。

青白く見える部分は、正しい診断をして病名と症状が一致すれば白に変わる。適切で効果のある処方名を唱えると光は完全に消えるが、対症療法しかない場合は完全には消えず、薄くなるだけになっている。なんという神眼能力だろうか! こんなチート能力が備わっても、文系人間だったら全く使えないまま終わりそうだけど。

使用人たちが病気になっている部位を見た後、ファルマはグリセロールを作り、乳化剤と界面活性剤にモノステアリン酸グリセロール、ヘパリンを合成したあと解重合してヘパリノイドに、油相は油脂性基剤にスクワランとセタノール、パラフィンワックスから精製したワセリンを計量調製して、基剤と原料を溶融・金剛した水相と油相を湯煎で加湿して乳化剤を加えた油相の中に水相を加え、攪拌して乳化させたら放冷させる――。

……読んでいて、何をやっているのか全く分からない。\(^o^)/ ヘパリノイドを主薬とする保湿ローションが完成したらしい。

ある日、食堂に行くと妹のブランシュがいなかった。水痘になったので隔離されているらしい。この世界では、薬が無いので水痘は危険である。ファルマは、父に内緒で妹に薬を飲ませて、水疱瘡から回復させる。空き時間を利用して、レーウェンフックの単レンズ顕微鏡まで自作しているのだが、チート性能になりすぎである。

父に呼ばれ、皇帝陛下の診察に同行する事になった。容態が急変したらしい。この国の支配者は、エリザベート2世という女性だった。皇帝の病は結核だったが、この世界では誰も治す事の出来ない病気だった。

宮廷薬師や侍医がたくさん集められているのだが、父以外は病名すら分かっていない。ファルマだけがまだ諦めていないので、皇帝から治療の許可を得る。しかし、息子の中に得体の知れない何かを感じた父が、説明を求めて邪魔をする。

この時点では全く薬局ではないのだが、追い出されて薬局でも作るのかね? 原作は未読なので、どんな展開をするのか知らない。


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