鬼姫祭り

4821183641鬼姫祭り (ぶんか社コミックス)
大橋 薫
ぶんか社 2006-11-17

by G-Tools

恋に狂った鬼女の伝説を持つ村で少女たちの妄執と嫉妬は、血の惨劇の幕を上げた!


「鬼姫祭り」
その昔、鬼の女が人里の美しい男に報われぬ恋をした。恋に苦しみ暴れる鬼を鎮めるため、貧しい村娘たちが美しい着物を仕立て鬼女に捧げたという。

そして現在。村長は鬼姫伝説を元に、手作り衣装で美しさを競う鬼姫祭りを開催し、村おこしをしようとしていた。清美は村役員の娘だという理由で、無理やり参加させられる事になる。

清美は日に焼けた田舎娘なので参加したくない。幼なじみの竜二は鬼に惚れられるほどの美形に成長ている。病気療養で村を訪れる遠縁のカヲルも白い肌で美しい。

カヲルに強引に頼まれてしまい、清美は鬼姫祭りの着物を用意してあげなくてはいけなくなった。鬼姫神社に奉納する着物をカヲルに渡すと、自分が着られなくなってしまうので、断ろうとするのだが、カヲルは恐ろしい鬼になっていた。

母親から、カヲルは去年病気で亡くなったと知らされるのだが、鬼姫祭りでは、伝説と同じ恐ろしい事件が始まっていた。


「笑う女」
光はオーディション会場まで付き添いで来ていた。オーディションを受ける友人の織音は、微妙系の小デブだった。こんなのではオーディションに通るわけも無いのだが、やたらポジティブである。それと比べて、付き添いで来た光るほうはネガティブすぎるではないか。

当然のように織音は落ちるが、光が芸能事務所にスカウトされてしまう。その時から、織音がおかしくなり始める。強引に事務所についてきて、自分のほうが本命であると信じて疑わない。光がモデルとしてデビューする一方、織音のほうは高額のレッスンを受ける事になる。

ある日、芸能事務所に行くと、社長は狂った織音に殺されており、光も襲われてしまう。咄嗟に突き放すと、織音は階段から落ちて行った。首がおかしな方向に曲がっても立ち上がる織音を見て、光は気を失ってしまう。気が付くと、光は病院にいた。織音は逆恨みで社長を殺した後、階段から転落して死んだ事になっていた。

最後がブラックな感じだけど、さすがにこれは正当防衛だからセーフだろう。綾音と同じフォースの暗黒面に落ちる必要は無いと思うのだが。


「嘆きのドール」
安藤ソウ子と久松ゆのは、星花学園に通う話題の高校生コンビである。安藤ソウ子が文章担当、久松ゆのがイラスト担当で、絵本を出している。タレントになれそうな美少女コンビなので、本が売れまくっていた。

しかし、いきなり冒頭部分が夢オチでガッカリする(笑)。現実は、やっと絵本大賞に入選して編集部の担当がついたばかりである。超少子化と格差社会だから、絵本は売れないよなぁ。

2人の間に鈴木と名乗る謎の女子が現れ、両方から愚痴を聞くフリをして、関係に楔を打ち込んでくる。実は、入選作は過去に誰かが書いたもので、盗作だった。遺書となる作品を汚されたため、鈴木は2人を屋上から落とそうと引っ張る。

パクった2人にも落ち度があったとはいえ、悪霊みたいなやつに殺されて、仲良く飛び降り自殺した事になってしまうなんて……。


「暗闇の魔法使い」
さやかは星野という男に片想い中だったが、星野が女子大生と付き合い始めたので、不幸のドン底にいると思い込んでいる。もっと恵まれない立ち位置にいる者からすれば、リア充になり損ねた程度の一般人でしかないのだが、身勝手すぎる馬鹿女だから、客観的に判断出来ていない。

ゴミ箱を漁るホームレスに食べ物を与え、どうにかしてとお願いしたところ、星野を取った年上の女子大生が襲われる。しかし、星野はさやかのところには戻らず、今度は中等部の子と付き合い始める。この星野という男も、どう考えてもクズなヤリチンとしか思えない。普通は、付き合っている彼女が襲われて顔に怪我をしても、速攻で他の女に乗り換えたりしないだろう?

さやかは、またホームレスを探して、食べ物を与えてお願いをする。暫くすると、女子中学生も何者かに襲われていた。星野に告白するが、断られたさやかは、思わずお願いしてしまうが……。これは因果応報だし完全に自業自得だから、BAD ENDで終わっても、ちっとも可哀想だとは思えない。


「化石の歌」
留美の家族は田舎に引っ越し、父の母親と一緒に暮らす事になった。遊びに行こうとするとおばあちゃんもついて行こうとするので拒否するのだが、迷子になっていると、クラスの女の子に声をかけられた。友達になれそうだというところで、おばあちゃんが迎えに来たので、その女の子と仲良くなる事が出来なかった。

おばあちゃんは、こんなにたくさんつけてと言いながら、留美を叩き始める。留美は夜中に起こされ、おばあちゃんから肌身離さず持っているようにと石を渡された。こんなにいっぱいつけてと言いながら、留美をバンバン叩き出したので、父も母も、おばあちゃんがボケたと思い、施設に入れてしまった。

留美は、声をかけてくれた女の子と仲良くなり、家に連れて来るのだが、母親にはその友達が見えていなかった! ボケたと思っていたおばあちゃんは、普通の人には見えない何か悪いモノから留美を守っていたのである。

おばあちゃんは若い頃、巫女をしており、人外の何かを視る能力が、留美に引き継がれてしまったらしい。施設を抜け出したおばあちゃんは、留美を助けに来て、転校してきて友達が出来ずに首を吊った女の子を連れて行ってしまう。おばあちゃんはその場で倒れ、目を覚まさなくなってしまった。


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