読書電撃戦

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あまり、電撃戦的な速度で攻略出来てないような気が……。図書館に無いから、電撃文庫は少なめです。

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■■■スパイス戦争―大航海時代の冒険者たち

4022575530スパイス戦争―大航海時代の冒険者たち
ジャイルズ ミルトン Giles Milton
朝日新聞社 2000-11

by G-Tools

香料残酷物語。アジアの片隅の小さな島々が歴史の流れを変えていく!黄金より貴重なスパイス、ナツメグの支配権をめぐって血なまぐさい戦いを繰り広げるイギリスとオランダ。埋もれた史料から、その渦中にいた人々の勇気と知略、残虐さと陰謀を活写して、英米でベストセラーになった傑作歴史ノンフィクション。


ノンフィクションだが、歴史小説のようになっている。小さな島々を巡る争いが、世界史に影響を与えている事に驚いた。

かつて、貴重なスパイスは地中海交易を担うベネチア商人に独占されていた。しかし、ベネチア商人もコンスタンティノープルから仕入れているだけで、生産地は謎であった。

最初は喜望峰を抜けてインド洋を越えたポルトガルの商人が香辛料を得る事に成功したが、敵対するイングランドが富を独占しようとする。さらに、狡猾なオランダ人が武力で島々を制圧して行く。

本国に持ち帰ったスパイスは600~1000倍もの値段が付くので、一攫千金を夢見た人々が出港して行くが、嵐で難破したり、風に流されて違う場所に行ったり、途中で食糧が尽きたり、病気が蔓延して死んだり、原住民に攻撃されたり、船を動かす人数が足りなくなって漂流したりと、とてつもなくハイリスクな旅である。

無事にモルッカ諸島まで到達しても、今度は交易権を巡って対立する国同士て陰謀や殺し合いや虐殺やら、酷い事が次々と起こる。まさに、金は命より重い! の世界である。

当時はまだ世界がどうなっているのか分からなかったので、北側から抜けると南に出るという噂を頼りに、北極海ルートで抜けようとする愚かな試みもされた。当然、兆戦した者の大半は死んだり、全てを失って終わった。

羽振りが良さそうなイメージのある英国東インド会社だが、香辛料を巡る戦いは悉くオランダに負け、破産寸前まで追いつめられる。

オランダ東インド会社が大量の資金を背景に、大型船団で1000人以上の軍隊を送り込んでくるのに対して、英国側は貧弱な資金とオンボロ商船しか無かったので、到達するだけでも瀕死状態。しかも、オランダの利益のためなら何でもやる男、クーンが待ち構えている。

英国側に利権があるはずの島も攻撃され、アンボイナでは難癖をつけられて日本人と英国人が拷問のうえ虐殺されるという事件まで発生する。島民も殺され、生き残った者は捕えられて奴隷として売り飛ばされる。代わりに他の人間を送り込んでプランテーション農園を作るという徹底した方法で、英国だけでなく島民まで駆逐するという酷さである。

英蘭戦争後の約束も反故にして、島は返還されなかったが、イングランドの国王が代わった事で、マンハッタンにあるオランダ植民地が攻撃される。オランダは香辛料諸島の小さな島と引き換えに、マンハッタン島を失う事になる。
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