わるわるイッサイ

4577044099わるわるイッサイ
佐々木 マキ
フレーベル館 2016-08-17

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わるいさいが、みんなにめいわくをかけながら、どどーっとはしっていく。おんなのこはもうゆるさない!とさいにわなをしかけるが…!?4才ごろから。


わるわる1歳なのかと思ったら、イッサイというのはサイの名前だった。1の形に指を立てているペコちゃんっぽい女の子ではなく、後ろで走っている狂暴そうなサイが主人公だった。

イッサイというサイは、本当に悪い奴で、ピクニックを楽しんでいたうさぎとこぶたからお弁当を強奪して食い、昼寝をしていたワニを踏みにじり、木に突撃して上にいた猿を地面に落す。

そのまま暴走し続け、きのこちゃんの大切な花壇を踏み荒らし、きのこちゃんの家に激突する。きのこちゃんの家の壁は破壊され、穴が開いてしまった。ちなみに、きのこちゃんというのは生えているキノコではなくて、表紙に描かれている女の子である。

イッサイが岩を破壊していたので、きのこちゃんは偽物の岩を海辺の崖付近に用意して罠に嵌めようとする。挑発されたイッサイは、偽物の岩に突進して崖から海に転落するのかと思いきや……。

そのまま空を飛んで何処かに行ってしまった。悪いイッサイがいなくなったので、きのこちゃん達は平和に暮らせるようになった。しかし、イッサイは別のところで悪い事をしているに違いないという、なんとも言えないオチが待っていた。

よく見たら、最後のページにイッサイが見えているので、そんなに遠くには行っていないみたいだし。

3びきのくま

48340000603びきのくま (世界傑作絵本シリーズ)
トルストイ バスネツォフ
福音館書店 1962-05-01

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森で迷子になった女の子は、小さな家を見つけます。食堂には大きなお椀、中くらいのお椀、小さなお椀に入ったスープが。女の子は小さなお椀のスープをすっかり飲んでしまいます。隣の寝室には大きなベッド、中くらいのベッド、小さなベッドが。女の子は小さなベッドで眠ってしまいます。そこへ、散歩に出かけていた3匹のくまが帰ってきます。この家は大きなお父さんぐま、中くらいのお母さんぐま、小さな子どものくまの家だったのです。


いたずらハーブ えほんのなかにおっこちる』という作品で、主人公の少年が絵本世界で出会ったきんいろまきげちゃんの元ネタはこれか!

森の中で迷子になった少女が、誰もいない家を見つけて勝手に入り込む。中には食事が用意されていたのだが、大きい入れ物、中くらいの入れ物、小さい入れ物に入っている。大きいのから順番にスープを飲むのだが、小さい入れ物は少ないので全部飲んでしまった。

椅子も大、中、小となっているのだが、順番に座って、小さい椅子を壊してしまう。さらに、ベッドも大、中、小となっているのだが、順番に寝転がり、小さなベッドで寝てしまう。

これって思いっきり不法侵入ではないか! 森の中で迷ったとはいえ、完全に主人公の少女が悪役である。不法侵入、窃盗、器物損壊と、国によっては殺されても文句が言えないレベルである。何処かの悪人天国な島国なら、ちょっと怒られただけで済みそうな気もするが。

食事が用意されていた事で分かる通り、この家は空き家ではなく、誰かが住んでいた。家主はミハイル・イワノビッチという熊で、嫁はナスターシャ・ペトローブナという雌熊、そして子熊はミシュートカである。

散歩から戻って来た熊の家族は、誰かが勝手に食事を食べたのに気づき、勝手に椅子が使われたのに気づき、椅子が壊されているのに気づき、ベッドがぐちゃぐちゃになっているのに気づく。そして犯人は、小さなベッドで寝ていた!

これは熊じゃなくても怒るレベル。見つかった少女は、慌てて窓から逃げ出すのだが、熊が追いつけない速度で逃げるとは、只者ではない。

ねないこはわたし

4163904840ねないこはわたし
せな けいこ
文藝春秋 2016-07-13

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1969年に刊行されてから、いまだにあらゆる幼児に読み聞かせられる永遠の名作絵本『ねないこだれだ』。誰もが見覚えのある独特の貼り絵、そして夜更かししていた子どもが「おばけ」になって連れていかれてしまうという衝撃的なラストで、発行部数は200万部以上です。実はこの絵本はせなけいこさんのデビューシリーズ4冊のうちの1冊でした。当時37歳、2児の母だった遅咲きのデビュー作が、決定的な代表作となり、せなさんはその後も「おばけ」の絵本を描き続けることになります。


貼り絵で描かれた名作絵本『ねないこだれだ』で有名な、せなけいこのエッセイ。『ねないこだれだ』に出て来るおばけは、神デザインだと思う。

夜更かしをする子がお化けに連れて行かれたり、泣き止まない子が魚になったり、怒ってばかりいる猫が飛んで行ったりするので、教育臭のする本だと捉えている人が一定数いるけど、本書を読めば、意外にも著者はそのような事を意図していないというのが分かる。

せなけいこの作風は、普通の絵本と違って、ペンではなく紙で描くというのが面白い。紙を切ったり千切ったりしながら絵にして行く。『ねないこだれだ』のおばけに連れて行かれる女の子のパジャマが、封筒の裏側で出来ているなんて、知らなかった。

捨てられないから何でも取っておくというのは、戦前世代だからだろうか。大事な本は3冊無いと落ち着かないというが、普通の本読みが3冊も揃えたら、お金があったとしてもスペースが足りなくなる気がする。

ねないこだれだ

4834002187ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)
せな けいこ
福音館書店 1969-11-20

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夜の9時です。「とけいがなりますボンボンボン」こんな時間におきているのはだれだ?ふくろう、くろねこ、どろぼう……。いえいえ、夜中はおばけの時間。あれ?まだ寝ていない子がいますよ。おばけになってとんでいけ! おばけがなかなか寝ない子をおばけの世界に連れていってしまいます。シンプルなはり絵と独特のストーリーで、子どもたちをひきつけてやまない赤ちゃん絵本です。


いやだいやだの絵本シリーズ4作目。

表紙が気になりすぎて図書館から借りて来たのだが、これは小さなお友達だった頃に読んだ事があるやつではないか! 内容は忘れてしまっていたけど。

時計が鳴って、夜の9時になった事を知らせる。こんな時間に起きているのは誰だ? ふくろう、みみずく、くろねこ、どらねこ、いたずらねずみ、どろぼう……。色々な動物が起きているが、夜はおばけの時間である。

夜中に遊んでいる女の子がおばけに見つかってしまう。「夜中に遊ぶ子はお化けにおなり」と言われ、おばけに連れて行かれてしまう。

おばけの せかいへ とんでいけ
おばけに なって とんでいけ

という最後の部分が秀逸である。

寝ない子が連れて行かれてしまうので、教育絵本みたいに思われているけど、どうやらそのような意図は無いようである。

だいたい、おばけに連れて行かれるから子供が怖がるとは限らない。この本を読んだ子供は2種類に分けられる。おばけが怖いから早く寝ようと思う良い子と、おばけの世界に飛んでいきたいから寝ない子である。残念ながら、私も寝ない子のほうだった。親と一緒に、夜の9時から始まる映画を観ていたので、そんな早い時間に寝るわけがない。

最近では中高生だけでなく、おっさんやアラフォー女子あたりまで異世界物が流行っているが、これも異世界に行く系統になっているよね。おばけの世界へ行った後の出来事は語られないけど。

これを読んでお化けに連れて行かれるのが怖いと思うお子様は、リア充子供だと思う。現状に満足していない子は、おばけの世界のほうがまだワンチャンスあるのではないかと期待してしまうではないか。


おばけの せかいに きたいしても いいじゃない まけぐみだもの

いやだいやだ

4834002160いやだいやだ (いやだいやだの絵本)
せな けいこ
福音館書店 1969-11-10

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ルルちゃんはなんにでもすぐに「いやだいやだ」といいます。あんまり「いやだいやだ」と言っていたら……。お母さんも「いやだ」といって抱っこしてくれなくなりました。おやつもお日さまも、保育園にはいていく靴も、大事なくまのぬいぐるみも、みんなが「いやだ」といいだします。みんなに「いやだ」といわれて、ルルちゃんは泣きべそをかいてしまいます。いやいや期の子どもといっしょに読みたいユーモラスな絵本です。


いやだいやだの絵本シリーズ3作目。

イヤイヤ期に入った女の子の話になっている。ルルちゃんは何でもすぐに嫌だ嫌だと言う。ルルちゃんが嫌だ嫌だばかり言うので、母親も嫌だ嫌だと言い出して抱っこを拒否、美味しいおやつも食べられる事が嫌だ嫌だと拒否し始める。

太陽もイヤイヤ期で雲に隠れて雨を降らす。保育園に履いて行く靴も、大事なクマちゃんも嫌だ嫌だと言い出す。みんなが嫌だ嫌だと言い出したら世界も回らなくなるから我慢を覚えなければいけないのだろうけど、自分の嫌だ嫌だを我慢せずに押し付けるような奴がそのまま大人になると、徹底して自分の事しか考えないキチガイメンヘラと化すのだろう。

小さな子はイヤイヤ期だから仕方がないが、魔の2歳児とか書かれているものもあって恐ろしい。負け組の私には子育てなんて無縁の世界だから、イヤイヤ期なんて関係無いけど。子育てどころか、自分自身にすらイヤイヤ期が無かったような気がする。

もじゃもじゃ

4834002195もじゃもじゃ (いやだいやだの絵本)
せな けいこ
福音館書店 1969-11-10

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いやだいやだの絵本シリーズ2作目。

庭の木、飼い犬のコロ、解けた毛糸などなど、いろんなモジャモジャが登場する。しかし、一番凄いのが、表紙になっているルルちゃんの頭部である。

庭の木は植木屋さんが剪定し、犬のコロも毛を切られる。解けた毛糸は巻かれる。そして、雄ライオンみたいになっていたルルちゃんも散髪される。最後は、「かがみに うつった きれいなこ だあれ?」となって終わる。

うーむ、ぼさぼさ頭の時は雄ライオンだが、散髪した後も綺麗な子というよりは、ワカメちゃんにしか見えないのだが(汗)。このルルちゃんというのは、作者の娘がモデルらしいが、こうやって絵本として残されるというのは大変だなぁ。

もじゃもじゃでも、ハゲと比べたら1万と2000倍はマシである。個人差はあるとはいえ、圧倒的に男のほうがハゲる運命にあるというのは差別ではないのか? この世界を創った神とかいう邪悪な何かは、ハゲのおっさんが大好きな女神だという可能性が微粒子レベルで云々……。

にんじん

4834002179にんじん (いやだいやだの絵本)
せな けいこ
福音館書店 1969-11-10

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「にんじんの好きな子だあれ」うまもきりんも、さるもかばもみんなおいしそうに食べます。では一番すきなのだれ?


いやだいやだの絵本シリーズの1冊目。人参が嫌いな子のための教育絵本みたいなものかと思っていたが、ウマ、キリン、サル、豚、カバ、ネズミ、ゾウ、ウサギなどが人参を食べるだけの話だった。

人参の嫌いな子が多いのは、野菜特有の生臭さが原因だと思うんだよね。収穫直後で鮮度が衰えていない人参なら大丈夫なはず。

ところで、ウサギ=人参大好き、みたいなイメージがあるけど、人参の嫌いなウサギも多いと知って驚いた。誰の仕業なのか知らないけど、今までウサギのニンジンスキーなイメージ戦略に騙されていた。

好き嫌いをなくす用の本っぽくなっているけど、好き嫌いってなくならないよね。野菜限定なら私もだいたい大丈夫だと思うけど、アマゾンで売ってる巨大な幼虫の串焼きとか、中国の何処かで出て来る猿の脳みそとか、東南アジア方面で出て来るゴキブリの素揚げとか、絶対に無理だと思うし。

そんな、自分にとって無理ゲーな方向の食べ物を出されたら、「いやだいやだ」って言うよ(笑)。

web小説 【短編】異世界で俺TUEEEしようとした俺が地獄に落ちるまでのお話

自称・神様を名乗る幼女・クロの手によって俺は異世界の地に舞い降りた。しかも最強無敵の能力を得て、ハーレムを好きなだけ楽しんで良いというオマケつきである。俺は大喜びでチーレムを堪能しようとする。それが地獄の幕開けとも知らずに……。


小説家になろう
【短編】異世界で俺TUEEEしようとした俺が地獄に落ちるまでのお話
完結


夜中の3時に怪しい美幼女と出会ってしまった主人公が買ってきたアイスをあげたところ「異世界、好きなの」と聞かれる。思わず肯定したところ、異世界に飛ばされてしまう。美幼女のクロちゃんは神様だった!

異世界を満喫しようと思った主人公だったが、最初から最強すぎてバランスが崩壊している。この世界で最強のモンスター、暴虐の黒き帝竜アガーシャをワンパンで倒せるようになっていた。

さらに、ハーレムに関するフラグも、道を聞いただけで「素敵、抱いてっ!」となってしまう。あまりにもイージーモドすぎる異世界だが、そこは元から存在した異世界ではなく、クロちゃんが主人公のために創ったばかりの世界だった。

主人公が死んだり、元の世界に戻ったら異世界は破壊されると知り、戻れなくなってしまうのだが、これは地獄ではないよなぁ。クロちゃんを上手い事誘導すれば、素敵な異世界になるではないか。

web小説 転生者である私に挑んでくる無謀で有望な少女の話

小説家になろう
転生者である私に挑んでくる無謀で有望な少女の話
短編
完結


28歳で病死した主人公が転生し、学業で天才少女に挑まれる。最初は前世知識チートで圧勝するが、高校で追いつかれ、大学で抜かされてしまう。

どれだけ頑張ったところで、努力する凡人は努力する天才に勝てないという見本であるが、最後はフラグも立ててハッピーエンドになるのがよい。

最終的には天才少女に負けてしまうけど、自分も名門中学、名門高校、そして最難関の大学を卒業するのだし、天才を嫁にするのだから、十分に勝ち組だよね。

web小説 死に掛け女のぐーたら疫神生活

怪しいピンクの胞子を吸い込んで死に掛けていた『私』は、目を覚ますと異世界で疫病の女神として祀られていた!? どうやら世界を滅ぼす伝染病の特効薬として召喚されてしまったらしい。そのままごろごろと女神生活を満喫すること半世紀。ぐーたらし過ぎた『私』は存在意義を疑われて、ある辺鄙な村で流行る奇病の解明に借り出されてしまう。しかし、そこで別の事件に巻き込まれて……? 無駄に美形な暴力ドS神官長にシバかれつつ、ニート駄女神が頑張るお話。


小説家になろう
死に掛け女のぐーたら疫神生活
完結


主人公が知り合いから貰ったアマゾン原産の謎の物体を放置していたところ、蛍光ピンクの胞子を撒き散らすようになってしまった。可燃ゴミの日に捨てようとした時に、胞子を吸い込んで倒れてしまう。

気が付くと神殿にいた。どうやら意識が無い間に異世界に召喚され、疫病を治す女神になっていたらしい。当時、異世界は謎の病気が蔓延して滅びそうになっていたらしい。こちらは青い斑点が出て死に至る病だったが、主人公の体内に取り込まれてしまった蛍光ピンクの胞子が特効薬になったらしい。

すでに疫病が猛威をふるった時代から200年以上が経過していた。目覚めた主人公は女神としてニート生活を満喫し、さらに65年が経過する。どうやら、蛍光ピンク胞子の力で、老化しなくなり、水だけ飲んでいれば死にもしないようである。