![]() | 首鳴り姫 (2002/09) 岡崎 祥久 商品詳細を見る |
若いときに若かった人たちは幸いである―。そう言ったのはプーシキンでしたが、冨来子とともにすごす日々が明るい陽光の下にあってこそ、私たちが若くあることもできるのだ、と私は考えていたのでした。しかし私たちは、夜の中でしか出会いえなかったのです。書下ろし恋愛小説。
題名がこんなのだから、童話みたいなのかと思ったら全然違って、現代の大学生が登場する普通の話だった。
二浪して、ようやく大学の夜間部に入学する事になった青年は、同じクラスになった色白の女の子に惹かれて行く。隣に座ったりしながら、少しずつ距離を縮めていくのだが、経験の拙い喪男なので、なかなか進展しない。
長いことかかって、ようやく告白したところ、意外にもアッサリとカップル成立。しかし、ここからがまた亀のような歩みで、なかなか進展しない。それでも次第に関係が深まり、ついには同棲状態へ。それにしても、このヒロインはメンヘルさん一歩手前な感じで、かなり面倒な女である。一方、男のほうも駄目っぽい喪男風なので、包容力が足りずに……。
なんしか、こういうどこにでも転がっていそうな、喪男とメンヘルさんの拙くぎこちない恋愛話を読まされても……。二浪してまで行く価値のある夜間といったら、早稲田しか想像出来なかったのだが、作者が早稲田の夜間を出ているらしいので、きっと物語の舞台は二文なんだろうな。







